愛され続けて29年目

愛され続けて、と勝手に思ってる。

もしかしたらそうでもないかもしれません。

 

けど誰にも私が愛されて無かったらこんな時間に布団に入って明日のお昼ご飯に食べる予定のハンバーグが楽しみだな〜〜なんて他愛もない事を思い浮かべたりはしてないと思う。ああ今日も父親のイビキがすごいな、とかも考えたりしないし、今日はいつもより春っぽい天気だったな、とも思うことは無かっただろうね。

 

愛され続けて29年。

タイトルにもあるようにあと4ヶ月もすれば私は29歳になる。と、同時にあと一年でアラサーではなくなり所謂三十路というやつに突入する。高校生の頃は「30歳になる前に死にたいな」と決めていた。なぜなら三十路になると人間はどんどんみっともなくなってしまうと思っていたから。老いることすなわち惨めなことなんだと若かりし日の私は決めつけていた。

 

が、案外歳をとるのも悪いことばかりじゃないよって高校生の私に言ってあげたい。私の人生は絶対に褒められるようなものではないし、周りに迷惑ばかりかけているので、他の人間からすると「死んだ方がマシな人生」と言われるかもしれない。けど、それ以上に大切なものがいくつもあるし、やりたいことや行きたい場所があり過ぎるくらいだ。思っていたより、人生は長いようで短いし、短いようで長いものらしい。

 

大切にしたいな、と素直に思える対象があることはとても素敵だと思うしなんて有り難いんだろうと思う。幼稚園からの幼なじみはいつも一緒だった訳じゃないけど、声をかけたら何年か会って無くてもご飯に付き合ってくれるし、高校生の頃からの親友は今でも毎日のように連絡を取ってる。専門学校の頃からの友達もたまに電話をして好きなコンテンツの話を夜中までしたりする。こういう、ナチュラルに私との縁を切らないでくれる人たちのおかげで死なずに済んでいると言っても過言ではない。

 

あと、なんと言っても5年前に私の家にやってきた猫がずっと傍に居てくれているというのは大きいと思う。子猫から私が世話をしているせいか、私がトイレに行くと絶対についてくるし、呼んだり話しかけたりすると返事もする。猫は水場が苦手なはずなのに、お風呂に一緒に入りたがる。やっぱり書き出してみると私の猫は不思議な性格をしている。猫というより犬と表現した方が正しいかもしれない。

 

それと同時に、いつ私の前から居なくなるかも分からないので、ふとした時に最悪を想像して泣いてしまうことがある。そんな事考えてもキリがないし良くないんだけどどうしても怖くなる時がある。それこそが命というもので、ペットを飼うということはそういう切なさも混みで責任を持たなければいけない。だからめいいっぱい、愛したい。

 

そういえば昨日の夜、親友から突然電話がかかってきたと思ったらべろべろに酔っ払っており、「お前のこと好き〜!」と連呼され、いきなりのことだし照れくさくて適当にかわしてたら「お前も好きって言え!ちゃんと!」とお叱りを受けたので「私も好きだよ!」と返した。こいつとは一生こういう関係で居られると思う。

 

最後に今日作ったハンバーグをのせる。時間があったから玉ねぎを飴色になるまでじっくり炒めたりしたので上手にできた。

 

私は明日のお昼に煮込みハンバーグにして食べる。それじゃおやすみなさい。